カッパドキア観光 – レンタルバイクで「カイマクルの地下都市」etc

訪問都市: ギョレメ

観光: レンタルバイクで周遊(カイマクルの地下都市、Maziの地下都市、オルタヒサル)

スクーターをレンタル – 周遊しながら地下都市へ

前日はオフロードバイクをレンタルして周ったので、今日は違うタイプの物ということで、無難にスクーターをレンタルした。 レンタル屋のオーナーに昨日観光した場所を伝えると、今日はここを周ると良いよという感じでいくつかのアドバイスを貰い、 貧弱な地図に印をつけたものをもらった。

借りたバイクは料金は8時間で40トルコリラと、オフロードよりも少し安かったが、新車のように程度がよく、非常に乗り心地がよいものであった。 スクーターだと収納スペースがあるので、ヘルメットを持ち歩かなくても済むのが良い点だ。それに当たり前のことだが、前日のバイクと違い 走行距離メーターがちゃんと動くので、目的地を目指す際に、距離で大体の位置がつかむことが出来るので助かる。

カッパドキアには複数の地下都市があり、デリンクユとカイマクルの地下都市は殆どの旅行者は少なくとも一方は観光する程有名なスポットである。 カイマクル地下都市の方が近いのでまずはそこを目指すことにした。 ギョレメパノラマは先日訪れたが、通り道であるのでもう一度さらっと立ち寄った。滞在地から非常に近く絶景を楽しめ、お手軽な場所だ。

そして同じく通り道であるウチヒサルも立ち寄ることにした。前日は周辺を歩いただけだったので、今日は城塞に上がってみることにした。 良いタイミングで訪問したようで、ツアーの団体客どころか、個人旅行者も殆どいなかった。頂上では自分一人のみで、 すばらしい景色を贅沢に独り占め状態であった。城塞はそこまで高いわけではないが、周りに遮るものがないし、360度のパノラマになるので、 ここからのギョレメパノラマの方が眺めが良い。 ここはまた鳩の家としても有名で、岩のあちこちに穴が開いており、鳩の巣となっている。住人は鳩の糞を集め、ブドウ畑の肥料として役立てていたようだ。

カイマクルの地下都市

次の目的地であるカイマクルまでの道は少々手こずった。地図を見る限り、ネヴシェヒルという街で一回曲がって、まっすぐ走るだけなので非常に簡単だと思っていた。 だけど、ネヴシェヒルという街が予想以上に大きな街で、大きな道路に、結構な交通量で、右側通行に慣れていないこともあって、何処で曲がるかが分からないまま 流されてしまって道を失ってしまった。2度程道を尋ね、カイマクル方面への一本道に出れた。

地図だと10キロちょっと走って交差点にぶつかったあたりなのだが、 なかなかそれらしき交差点が出てこない。途中で小さな道が出てきてもしかしてこれ?と思いつつ通り過ぎたのかどうかも分からないまま走り続け、 ようやく到着することが出来た。距離メーターは20キロを余裕で超えているし、地図のスケールはあてにならないと思った。 バイクを何処に止めたらよいか良く分からなかったので、帰りに食事をしていくからということで近くの食堂に停めさせてもらい地下都市へ入った。

地下都市は迷路のような状態であった。地下5階まで見学できるようなのだが、何処で階が区切れているのかも良く分からないし、洞穴はどれも似たようなものなので 方向を失いやすかった。最初のうちは観光客が殆どいなかったので、迷い込んでしまったら出れなくなってしまうんじゃないかと思った。 でも、一応道順の矢印は出ている。番号とかがふってないので、あちこち出てきたときはどっちに進めばよいか分からなくなるけどおおよその目安にはなる。 赤と青の矢印で進むと戻るを示しているようだが、そのことは最初は知らなかった。

地下都市には学校や礼拝堂、食料庫に井戸など、長期間共同生活できる構造となっている。通気孔も完備されているので地下深いところでも息苦しくない。 なんとここには2万人が暮らしていたようだ。デリンクユには4万人に地下8階とこっちもとんでもない。そのほかにも多くの地下都市があるのだから、 カッパドキアは地上、地下ともに奇抜なところだと思う。一人で散策していて、どの洞穴が何なのかもよく分からなかったし、道も分からず見れていないところも 多々あっただろうから、ここではガイドをつけてもよかったかなと思った。

バイクで移動中~

スクーターで移動中。ちょっとしたツーリング気分。
スクーターで移動中。ちょっとしたツーリング気分。

カイマクルの地下都市

カイマクルの地下都市
カイマクルの地下都市。地下5階まで見学可能。学校や礼拝堂、食料庫に井戸など、長期間共同生活できる構造となっている。

Maziという町の地下都市

デリンクユの地下都市までは近く、ついでに観光することも可能だったが、似たようなものだろうという思いと、カイマクルで後半団体客が入ってきてうっとうしかったので、 パスして別の地下都市に行ってみることにした。

バイクを借りるときに教えてもらったところで、名前も規模も分からないがここから10キロ程度のところに位置している Maziという町にある。こちらの地下都市は観光地としてはマイナーなので、客は自分一人のみで、中は明かりもなく真っ暗なところであった。

入場は無料だが、ガイドを付けざるを得ない状況で、ガイドと一緒に中へと入った。規模は小さいが、あまり整備されていないので、探検ぽくて面白いと思った。 上下階への移動もカイマクルのように階段があるわけではなく、壁に空いたくぼみに足を引っ掛けながら上ったり、高さのあるところでは命綱のようにベルト付きのロープを 装備して上ったりする場面もあった。

色々説明もしてくれたが、トルコ語しか話さないので、ジェスチャーからなんとなく読み取ることしか出来なかったが、 それはそれで人があんま行かないところを見れたということだし、全体を通してみてカイマクルよりもこちらの方が満足度が高かった。 ガイドへのチップは5だか10と聞いていたが、自分一人だけだったし、案内するのも結構過酷だっただろうと思い10渡すことにした。 チャイをご馳走になり少々くつろいだ後、オルタヒサルへと向かった。

Maziの地下都市

命綱のようにベルト付きのロープを装着して上り下りする場面もあった。

奇岩の要塞 オルタヒサル

オルタヒサルもウチヒサルと同様に奇岩の要塞がの下に村が広がっている。変なところから入ってしまったのか、入り口がよく分からず、人に聞いて指差されたところに いってもいまいちどうやって登っていけば良いのかが分からなかった。再度聞くと穴をくぐり抜け登れるところまで案内してくれた。 入場料払う場所もなかったし、多分裏口だったのだろう。

結構登りが急な感じがしたが、頂上までいくと、視野が一気に開け、眺めが良く爽快だった。 帰りには日没鑑賞ポイントと記されているところに寄ることにした。こっちは日が長いので、日没までは全然時間があり、そこまで待つほどでもないと思い、 少々景色を楽しんだ後ギョレメに戻った。

夜はバイクを借りる時に会った日本人のYさんと食事をした。最初会ったときはすっかりとお店に馴染んでいたので、一瞬旅行者ではないと思ったが、 沈没しているだけであった。たくさん話をし、お互いお酒が好きなこともあって、それなりに飲んで結構長居した。 先日に引き続き一緒に過ごせる仲間がいて充実感をもって一日をしめくくれて良かった。

オルタヒサル

奇岩の要塞 オルタヒサルからの眺め
奇岩の要塞 オルタヒサルからの眺め
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