ジョグジャカルタ市内観光~鉄道でジャカルタへ

訪問都市: ジョグジャカルタ→ジャカルタ(夜行列車)

観光: 王宮、マリオネット製造場、バティック工場、ローカルマーケット

ジョグジャカルタ市内観光

Kさんが仕度している一時間にも満たない程度だが、宿でじっとしているのはもったいないと思い、朝ちょっとだけ一人で散歩に出ることにした。 前日は夜に到着したので真っ暗でこのあたりの雰囲気が全然分からなかったが、程よく田舎っぽく、ペチャが良い味を出していた。

何処となく中心部から外れたベトナムのハノイのような感じがした。少し歩いた後ペチャに乗って一本の道を大通りにぶつかるまで真っ直ぐ進み そのまま戻ってくるのをやった。たったそれだけだが、何気に楽しめた。 宿に戻って朝食を済ませ外に出てみると、先日利用したペチャのおじさんがいたので丸一日の市内観光をお願いすることにした。

11時から観光を始めて、夕方に荷物をピックアップした後、ジャカルタ行きの鉄道の駅付近まで乗せてもらうプランで、二人乗りで700円程度だ。 移動距離は結構なものになる上、二人乗せると相当大変だと思ったので、格安に感じられたが、実はこれでも相場よりかは高いようだ。 ジョグジャカルタ市内で一番の観光スポットっぽい王宮(クラトン)にまずは行ってみることにした。

二人で乗ると窮屈ではあるが、ペチャでのんびりと景色を眺めながら移動するのは実に心地よかった。王宮は残念ながらクローズでメインが早くも無くなってしまい どうしようかといった状況になった。今日はインドネシアの独立記念日で、王宮に限らず入場が規制されている場所もあるようだ。

宿のスタッフらしき人もスクーターで付いてきて来ていたのだが、その人の案内でマリオネットを製造している場所に行くことになった。 マリオネットとは操り人形で、製造過程を見たものはおそらく影絵で使うものだろう。水牛の革を加工していて、完成まで3週間かかると言っていた。 色づけも人工塗料ではなく、石などの自然物を使用しているようだ。

もともとは興味のあるものではなかったが、思わず欲しくなってしまうほど非常に良く作りこまれていた。 次はインドネシア絵画のお店に行った。観光客向けのお店だろう。綺麗に飾られ、値段もそれなりにしたが、完成度が高く、飾る場所があれば買っても良いかなと思えた。

ペチャのおじさんに予定は全部伝えていたのに、宿のスタッフらしき人はまだ付いて来ていたのでちょっと尋ねてみたが、とりあえずガイド料を取ることはないようだ。 さっきの店といい、土産物を扱う場所なので、バックマージン目当てなのだろう。 だけど購入を奨める素振りは一切見せてこないし、良さそうな人に感じたので、何処まで着いてくるか分からないがそのままにしておこう。

次はタマンサリを観光した。ここはかつて王族の別荘地のようなところだったようで、中に入っていくとプールあった。 昔は女性や子供が泳いでいたそうだが、水は汚くまるで池のようだった。水の宮殿というから勝手に綺麗な物を想像していたが、塀も苔っぽくそんなことはなかった。 敷地からちょっと出たところは民家になっていて、そこは趣があって好きな雰囲気だった。 昼食は中部ジャワ州の伝統的なグドゥッという料理の専門店で取った。相当時間を掛けて作ったであろう卵の燻製は美味しかったが、 全体的に味付けが甘くて口に合わなかった。 次に見学をしたバティック工場は、ガイドブックにも乗っているし、お決まりの場所なんだろうか。

多くの日本人観光客がいた。 布を染色する人や模様を描いている人等等、工程毎に専門の職人が作業をしていた。 店頭に並べられている商品だけを見ると、綺麗だなと思うだけだが、こういった工程を見て一生懸命に作られているのをしると物の見方も変わってくると思った。 その後はシルバーアクセサリー工場を見学したが、こちらはちょっとした工作をしているようにしか見えず、見ごたえはなく、隣の販売店とは関係ないのではと思えた。

4箇所もの土産物屋や工場を観光し、この手の場所はだいぶお腹いっぱいになっていた。次も何処か行くのかと思ったが、宿のスタッフらしい人は戻ってしまった。 自分は何も買ってないが、Kさんは色々購入していたので十分に還元できただろう。 ラストに市場に行くことにした。現地の人が利用するローカルなマーケットだ。

独立記念日の影響もあってか、周辺も多くの人で溢れかえっていた。 市場内はさらっとしか見ていないが結構広く、1階は服を扱う店が立ち並び、2階には日用雑貨が多かった。市場周辺の歩道は歩く気があまり起こらないほどの混雑ぶりであったが、 大通り沿いはストリートパフォーマーがいたり、馬車が次から次へと目の前を通過したりと、その辺に腰掛けてボーっとしているだけでも刺激的で楽しめる場所だった。 帰り道に独立記念のパレードをちょっとだけ見て、宿に荷物を回収しにいった後駅へ向かった。

ペチャでジョグジャカルタの市内を観光

マリオネットの製造

タマンサリ

王族の別荘地のようなところ

バティック工場

マーケット

鉄道でジョグジャカルタからジャカルタ

鉄道は20時発でそれまでの間は近くのレストランで宿であった日本人を含め食事をして過ごしていた。 駅には20分位前に到着し、列車内で出発のときを待っていると、Kさんがお土産の入った袋をレストランに忘れてきたのに気付いた。

ダッシュで取りに行っている間、自分は車外に出て、戻ってくるのを待っていた。 近いとはいえ、細い路地のレストランで、しかも夜で道がわかり辛いので、時間内に戻ってこれるのか心配であった。 明後日の朝にジャカルタ発の飛行機でシンガポールに戻るので、この夜行列車を逃してしまうと少し厄介な事になりそうだ。

ジャカルタの滞在が短くなるが明日の日中に移動するか、いっそうのこと航空券を捨ててジョグジャカルタから取り直すとか そういった選択肢になってくる。でも身の危険の無いトラブルは楽しめそうな思いもあり、色々考えているうちに無事に戻ってきた。 とりあえず一安心で、予定通り向かうことが出来た。 利用した列車は一番上のクラスだが、寝台車ではない。インドネシアの鉄道は快適な話を聞いていなかったが、全くその通りである。

ジャカルタまでの移動時間は7から9時間と行ったところで、それなりに長く、夜間で景色を楽しむとか出来ないので、 フラットなところでゆっくりと寝れるのがベストなのだが。ちょっと寒かったが、なんだかんだ結構寝れたので、到着までは 思いのほか早く感じた。

晩飯をとってジョグジャカルタの駅に向かう

夜行列車でジョグジャカルタからジャカルタへ

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