チッタゴン観光 – 第2の経済を誇る港湾都市

訪問都市: ランガマティ→チッタゴン→夜行でダッカ

観光: チッタゴン市内観光、ショドルガット

ランガマティからバスでチッタゴンへ

ランガマティまでは一気に来たが、ダッカに真っ直ぐ戻るのはもったいないと思ったので、バングラデシュ第2に都市であるチッタゴンも観光することにした。バスでおよそ3時間の道のりで比較的近い。

思えば空港を出て以来、一人で行動することは殆どなかった。旅の前半は数人で行動し、後半は一人旅となるので、目的地の観光を済ませたとはいえ旅のスタートを切ったような新鮮な気持ちもある。

往路では日が落ちていたので外の景色があまり見えなかったけど、午前中に移動してみるとなかなか良い景色で、丘の地域だけあって自然が広がっている。

とんでもなく運転が荒いバス

そして丘を降りた後は相変わらず運転が荒く、チキンレースをしている感じだ。

クラクションの音が絶えないのは当たり前で、反対側から車が来ているのに、追越をかけ、寸前で前の車の前方に割り込むものだからひやひやする。そして抜かれる車は道の端に避けるものだから、偶にはコースアウトしてしまう。未舗装路に嵌った車を3回くらい見た。

バングラデシュの運転は世界で最も荒いと聞いたことがあったが、まんざらでもなさそうだ。

チッタゴンに到着 – ひとまず帰路のバスと半日ホテルを手配

ランガマティは長閑なところだったので、チッタゴンはダッカよりも落ち着いているとはいえかなり賑やかに感じる。ひとまずリキシャでチッタゴン駅に向かった。 今日ここに滞在すると、その後が慌しくなると思ったので、夜行の鉄道でダッカに戻りたいと考えていた。 バスの方が乗車時間が短く本数も多く便利だが、鉄道でのんびり過すほうが好みだった。 チケットカウンターが幾つも並んでいるが、ベンガル語の分からない旅行者にとって何処で購入すればよいかは まるで分からないので、人に聞いてカウンターに並ぶ。予想はしていたが、残念ながら満席で購入は出来なかった。やはり前日購入が基本なようだ。

しょうがないので、再び町に戻ってバスのチケット売り場を探した。 おおよその場所は分かっていたので、その付近で聞きながら見つけた。AC車の売り場でないと聞いていたが、 そこで購入して、送迎者で移動することも可能なようだった。 帰りのチケットが抑えられたのでとりあえず安心だ。

バスの出発は23時位で、1時間前にチケットを購入した場所に行けばよい。それまで大分時間があり、 荷物を持っての移動は大変だったし、シャワーも使いたかったので、立地のよさそうなところのホテルを利用することにした。中級ホテルで若干高かったが、夜に出る旨を伝えて交渉したら2/3の価格で借りれた。

チッタゴンもリキシャの数がすごい

チッタゴンもリキシャの数がすごい

チッタゴン観光 – 歩いているだけでスターになれる!?

チッタゴンの中心地はとにかく人が多く、何処を歩いても人だらけだ。 人混みはあまり好きではないが、バングラデシュでは人々の反応が今まで行った国と違い、 ただ歩いているだけでも面白い。観光客が珍しいせいか、こちらに興味を示してくる人が非常に多い。 ランガマティではチャクマの人々は日本人に似ているのでそれほど目立つことはなかったが、 ここでは全く違った。

「ハロー ジャパニ」や「ユアカントリー?」といった言葉がひっきりなしにかかる。 そして軽く受け答えをしていると握手を求めてくる人も少なくない。 中には紙を差し出してサインを要求してくる人さえいて驚く場面もあった。 この町ではただ歩いているだけで有名人気分を味わえるようだ。

近くにニューマーケットがあるので、のぞいてみることにした。4階建て位のショッピングビルで、 表通りの露天と比べると高級なものを扱っている。フロアごとに扱う商品が異なっていて、家電のフロアの 人々はウェルカムな雰囲気だった。日本の家電を扱う店が多いからかなと思った。

裏通りを歩いていてたまたま見つけたローカルなマーケットは印象的だった。生きた鶏が売られていたり、 何の動物かは良くわからないが、容が残ったままぶら下げられていて、若干グロく感じる部分もあるが、 普段見ない光景は新鮮である。旅行者にとっては買うことなど無い訳だが、 うちに寄って来なよと言わんばかりのリアクションをとってくるあたりは、ノリが良く歩いていて楽しかった。

大通りに戻り、学校のような広場があり、そこでクリケットをしている少年たちを見つけた。 バングラデシュではクリケットはポピュラーなスポーツで、バスの移動中とかも何回か見かけた。

門が開いていたので、写真を撮るのと休憩を兼ねて中に入って腰をかけた。やはりこちらの存在に気づくと みんな集まってきて質問攻めにあった。A君「Whats Your Name?」、B君「Whats Your Name?」、C君「Whats Your Name?」といった具合に、みんなから全く同じ質問を何度も受ける。 観光客が珍しくとにかく話しかけたい一心なのだろう。 クリケットはやらなかったが、その気になれば混ざることも容易だ。 何でもない日常の中で、現地の人と関わりがもてる点はこの国の良いところだと思う。

表に出るやいなや、今度は銃を肩にかけた軍人のような人に話しかけられた。 勝手に中に入ったのがまずかったのかと思った。 それにたまたまパスポートを持ち合わせていなかったこともあり、一瞬ドキッとした。 しかしながら、単に笑顔で握手を求めてきただけだった。 職務をおいて、フレンドリーな対応をとってきたのですごく和んだ瞬間でもあった。

次にショドルガットというところを観光することにした。距離も大分近く、リキシャを使って10分程だ。 ショドルガットとは多分フェリーターミナルの事だ。その名はダッカにもある。 ダッカの方は見所らしいのだが、こちらは大したことがなかった。舟をチャーターして少しクルーズ出来れば 良いなと考えていたが、良くわからなかった。船から荷物を積み下ろしている人がいる位で それっぽい雰囲気の所ではなかった。

あっさりと戻るのは味気ないので、川沿いの町を暫く歩いてみることにした。 港に近い為か、大型のトラックの通行量が多く、場所によっては町が霞む程、空気は恐ろしく悪かった。 喉が渇いたので、途中でココナッツを頼んだのだが、一瞬にして人だかりが出来たのには驚いた。 特に変わったことをしているわけではなく、ただ椅子に座ってココナッツを飲んでいるだけなのに。 だけど彼らにとっては日本人がこの場所にいること自体が珍しいことで、こちらをじーっと見つめてくるのである。 観光しにきているのに、逆に見られる側になるのはこの国ならではのことだと思う。

夜はちょっと良いレストランで食事をしようと思い、歩き回って探した。「restaurant」と英語標記があったので 入ってみたが、やはり観光客向けではないようだ。メニューは全部ベンガル語だったが、手書きで用意してくれ たのでなんなくオーダーできた。鱈腹食べたところでバスの時間までホテルでゆっくりすることにした。

ローカルなマーケット

ローカルなマーケット

子供も大人もみんなとってもフレンドリー

子供も大人もみんなとってもフレンドリー

ショドルガット

ショドルガット

ココナッツを飲んでいるだけでこの人集り

ココナッツを飲んでいるだけでこの人集り

夜行バスでチッタゴンからダッカへ

入室者をひかえていたのか退出を急かされ、若干早めにホテルを後にすることとなった。 時間が余るのでバス停まではゆっくり歩いていくことにした。暗いせいか、昼間のように声がかかることは少ない。 バスが遅れたこともあり、一時間以上待機の末、迎えのバスでAC車発着のバスターミナルへと移動した。

ダッカまで利用するバスはAC車のファーストクラスだ。夜間の移動の為、座席はゆったりとしていた方が良い。 普段ならACよりも窓が開くバスで外の風をあびるほうが良いのだが、ここでは排気ガスで気分が悪くなるのを経験している ことからその選択肢はなかった。このバスはサスペンションも良く、若干寒かったが快適に移動できた。

バングラデシュ旅行記 Top