訪問都市: アグラ
観光: アーグラ城塞、イディマド・ウッダウラー廟、タージ・マハル(裏)、ファテープル・スィークリー
最初に訪問したところは世界遺産でもあるアグラ城という所だ。ヤムナー川の川岸にそびえるこの城はムガール帝国第3代皇帝 アクバルによって築かれた。赤砂岩の城壁に囲まれ外見は要塞という構えだが、中に入ると芝生の上に華麗な宮殿がいくつも建っていて、 立木や芝生に野生のリスが動き回っていた。無骨な概観とは裏腹に繊細な彫刻が至る所に施されているのが印象的だった。
また、ほとんどの建物がヤムナー川を眺められるように作られていているので見晴らしが良い。 アグラ城から1-2km先にはヤムナー川越しにタージ・マハルが位置し、自然の中にたたずむ姿はとれも綺麗だ。
次に訪れたイディマド・ウッダウラー廟はムガル時代の墓所でこれもヤムナー河の対岸に位置している。 建物は小さかったが、芝生の中央に建てられていて大理石が緑に映えて見た感じは良かった。 この廟に使われた大理石の透かし彫り技法は、のちにタージ・マハルに受け継がれたそうだ。
タージ・マハルといえばアグラで最も有名な観光地だろう。アグラに来てタージ・マハルを見ない人は殆どいないと言われているくらいだ。インドでマハルは宮殿の意味合いだが、この建物は22年の歳月を費やして建てた世界一豪華な墓で、 完全なるシンメトリーで構成され、世界で最も美しい建造物のひとつである。
どれだけ素晴らしいものなのか間近で見たくて楽しみにしていたのだが今日は金曜日。 そして金曜日といえばなんと..タージ・マハルはお休みなのだ。 旅行会社のオーナーがアグラに100人行ったら99人は見ると言っていたが、こともあろうその一人になりかけていた。
対岸にあるMOON GERDENという公園に行けば近くで外観を見れるようだ。そこから臨むタージマハルも素晴らしいものだったが、中に入れればスケールや質感も感じ取れただけに残念だ。背面からだが一応見ることは出来たので最悪の事態は間逃れた?が、インドにはまた来るので、その時まで楽しみをとっておこうと思う。
次の目的地に行く途中にお土産屋に連れて行かされて、そこは主に大理石を扱うお店だった。 店に入ると高級そうな品物が並ぶ部屋に通さて緊張が走る。旅費が一発で無くなってしまう高価な品ばかりで、それを熱心に勧めてくる。
これは買うまで軟禁されるパータンではないだろうか。
出されたお茶を飲んだら眠くなって気が付いたら外で裸で寝てるパターンじゃないだろうか。Kさんと相談しつつ色々と警戒していたが、案外なんともなくて安心した。一応うちらは既にお金を払ったツアー客だから、油断はできないがある程度の安全は確保されていると思いたい。
別の部屋で石を削って造った像の置物が気になり、値段を聞くと1つ5ドル。値段交渉に30分位は費やしただろうか、 最終的には6個10ドルで話がまとまった。交渉には日本から持参したボールペン(Made in JAPAN)が役に立った。1ドル程度のものだが、5ドルの価値があると伝え、これをあげるから値段を下げろと交渉した。像の置物も本当は全然安いのだろうが、お互い納得のうえなので良しとしよう。
アグラを観光した中でファテープル・スィークリーが一番印象に残った。 広大で見ごたえがあったのと、何より小高い丘の上にあるのでインドの大地を一望できたのが良かった。 ここはアグラの中心地から車で一時間程の郊外に位置していて、アクバルの理念であるイスラムとヒンドゥーの融合された都だ。
1.5km×3kmの広大な土地を城壁で囲みその中に宮廷やモスクを赤砂岩で築いている。 宮殿地区とモスク地区の2つに分かれていて下記は宮殿地区で撮ったもの。 建物はユニークな形をしていて面白く、彫刻も綺麗だったが鹿の塔からの眺めが大変よかった。
そしてこちらはモスク地区。 宮殿地区でゆっくりしていて2時間以上も運転手を待たせていたので、早足で見学することにした。 中に入るとインド人から声をかけられ無料でガイドしてくれるという。
断ったが勝手についてきて案内してきたので 一緒に行動したが、一通り見終えると売店に連れて行った。ガイド料として何か買えということだ。
勿論何も買わなかったし、その後お金の話になったときも無料と言っただろと突っぱねた。 ちょっとかわいそうだったので、最初から払う気がない場合はこの手のガイドには関わらないほうがお互いの為に良さそうだ。 その後は5時間程かけて次の目的地ジャイプルまで移動した。