美しき丘の町 古都ヴェリコ・タルノヴォ観光
訪問都市: ヴェリコ・タルノヴォ
観光: ツァレヴェツの丘、アッセン王モニュメント、名前不明な丘
たくさんの猫に癒され石畳を散歩するのが楽しい町
ヴェリコ・タルノヴォには一泊だけして、今日の夜行でイスタンブールに向かうことを考えていたので、少々早めに起きて観光することにした。 宿のテラスから外を眺めてみると霧がかかっていて、いかにも朝という感じがする。先日は夜の景色しか見ていなかったので、とても清清しい感じだ。
宿の周辺の町の雰囲気は、前夜は暖色系のライトに照らされていてノスタルジックな感じがしたが、日中はまた違う雰囲気がある。 あちこちに猫がいて、石畳の道を散歩するのは楽しい。小さな個人経営のお店でパンと飲み物を買い、朝食をとりながら、何処を観光するかを考えた。
ツァレヴェツの丘 – 旧市街を見渡せる人気スポット
天気も良いし、ヴェリコ・タルノボの全体を見渡してみたいと思い、まずはツァレヴェツの丘に行ってみることにした。 この町は趣があり、タクシーではなく、歩いて移動したほうが面白い感じがする。ツァレヴェツの丘までもそう遠くはなく、 街並みを楽しみながら徒歩で向かった。丘の入り口まで行ったが、入場料を払うと所持金が殆ど残らないことに気付き、お金を下ろす事にした。
海外旅行はそこそこしてきて、いままでは現金のみしか持ってこなかったが、今回はキャッシュカードも持ってきたので、初めて海外で利用することになる。 一旦町の中心部に戻りながら、見つけたATMで試してみるがカードを入れてもすぐに戻ってきてしまう。入れる向きが悪いのか何度か試してもダメだった。 別のATMでもダメ。3台目でようやく受け付けてくれた。PINが6桁表示でよく分からなかったが、最後はゼロを2つ入れたら通った。 何度かミスってカードがのまれたらどうしようと心配していたが、無事下ろせてひと安心だ。それにレートも良いし、金欠になるリスクも殆どなくなったので最強になった気がした。
ツァレヴェツの丘はかつての王宮があった場所で今は頂上に大主教区教会がある。 丘からの景色は非常に良く、頂上の教会までは直ぐには行かず、要塞を1周するように、ゆっくりと景色を楽しみながら登っていった。 丘を取り囲むヤントラ川と町の姿はとても綺麗で、しばらく腰を下ろして眺めていた。頂上までは直行すれば僅かな時間しかかからないが、 色んな場所から景色を眺めていたので、何だかんだで2時間以上かかったかもしれない。
景色は良いし、風も爽やかだし、ただその場所にいるだけで充実感があった。 大主教区教会の教会内部の絵は現代絵画の巨匠によるものらしい。 その後も割りとゆっくりまわりながら過ごしていた。ヴェリコタルノヴォ最初の観光地にしてかなり満足したので、この後についでに観光しようと思っていた いくつかの教会はパスすることにし、チケットを手配するため町の中心部に戻った。
ツァレヴェツの丘
イスタンブール行きのチケット手配
リラ予約所というチケット売り場が街中にあるので訪ねてみると、なんと休みであった。ガイドブックには日曜休みと書かれているが、実際は土曜も休みのようで困った。 そもそもイスタンブール行きの国際列車があるかも怪しい状態ではあったが、バスよりも鉄道の方が旅してる感じがして好きなので、直接駅に行ってみることにした。 チケットオフィスで尋ねてみると、残念ながらこの町は小さいから国際列車は止まらないとのこと。
しょうがないので鉄道は諦めて、バスターミナルに出向いた。 今日の夜行バスのチケットを購入しようとするもなんとこれもダメで、明日ならOKのようだ。ブルガリアの祝日と重なったのか?言葉は余り通じなかったが、そんな雰囲気だった。 一泊しかしない予定だったので、どうするか非常に迷った。若干戻るが、ココとどちらを観光するか迷ったプロヴディフに向かうか、イスタンブールへのバスが頻繁に出ている ブルガスに向かうという選択肢もある。結局明日の夜行バスのチケットを購入することにした。もし、もう一日ロスしたらトルコでの旅程が超カツカツになるので、無難な選択をしておいた。
1泊増えてしまったので、再度宿をおさえる必要があった。先日泊まった宿にバックパックを預けていたので、取りに行き、もう一泊したいと伝えるも既に満室になってしまっていた。 すぐそばの宿を紹介されドミトリーなら空いているみたいだったのでチェックインした。 観光できる時間が倍に増えたのでだいぶのんびりできそうだ。出発が遅れたのは痛いが、ヴェリコタルノヴォは半日観光しただけでもすごく良い町だと感じたし、 ゆっくりできるきっかけができたので考えようによっては良かった。
アッセン王モニュメントと丘の町のパノラマビュー
先日から良く見かけていた、モニュメントがすごく気になっていた。モニュメントを取り囲むように丘の町が広がっているので、そこに行けば綺麗な街並みが眺められるはずだ。
向かう途中、ヴェリコタルノヴォノ中心地であるブルガリア母広場にて催し物が開催されていた。民族衣装を着た人々が何グループもいて、演奏や歌、それに踊り等を 観ることができ、ブルガリアらしさを感じることができた。
モニュメントはヤントラ川に挟まれた中州のような場所に位置している。アッセン王のモニュメントはかなりの存在感で、そこからの眺めも素晴らしかった。 今まで、宿と中心地を往復するときに何度も見てきたが、逆の視点から今まで歩いていた場所を見れるのは面白い。 まるで、ココを中心に町をつくったのではないかと思うように、丘の町のパノラマが広がっていた。
アッセン王モニュメント
こんどは別の丘へ
周辺を歩いていると、何処まで続いているか分からない位段数のある階段があったので、時間もあることだし上ってみることにした。 慣れないことをするものだから結構疲れるが、すごい景色が広がっているのではないかという期待をもっていた。 まだ道は続いているような感じではあったが、とりあえず頂上っぽさを感じされる場所に着いた。そこにはかなり廃れた落書きだらけの建物があった。 正直、ここまできて出てきたのはこれだけかって思った。展望台というわけではないと思うが、それなりの景色を眺めることはできた。
午前中に訪れたツァレヴェッツの丘に比べると圧倒的に劣っていたので、残念な感じではあったが、そこでドイツ人旅行者に会い、短い時間ではあったが、 一緒に丘を歩いたり、話ができたのは良かった。明日の夜にイスタンブールに向かうことを話すと、その人も同じ旅程であった。しかも諦めた鉄道を利用するとのことだった。
ルーマニアから来る鉄道に乗って、チケットは車内で購入し、国境でもう一度購入して乗り換えて向かうようなことを言っていた。 インフォメーションでも情報が見つからず、駅員も行けないといっていたのに、実際は行く人がいる。イスタンブール直行はないけど、国境までは手配が可能だったのか、 それともその人が無理な方法で行こうとしているのかは分からないが、もう少し早く出会っていれば同行してみたいとおもった。
ブルガリア音楽
町に戻ると、ブルガリアの音楽が聴こえていた。母広場にてまだ演奏が続けられていたようだ。今日はもう十分に歩いたので、腰掛けてしばらくの間鑑賞していた。 ブルガリアの歌がものすごく印象に残った。民謡なのか何かは分からないが、好きなメロディーで、その後も脳内再生されていた。 町歩きでは主に視覚が刺激されるが、この母広場では周辺に曲が響き渡っているので、聴覚を刺激される場所であった。
宿に戻ると一人の日本人と会った。ブルガリアに着てから初の日本人である。日本人はあまりこないらしく、久しぶりに会ったと言っていた。 しかも隣の部屋だったからかなりの偶然である。隣の部屋はドアが全開で、宿関係の人かと思い、部屋の鍵がどうしても開かないところで話しかけたので、 自分で鍵を開けられたら会わなかっただろう。
その人は一年以上旅を続けている人だった。翻訳関係の事をしているので、旅先でも仕事が可能なようだ。 サラリーマンだと長期旅行が困難なので、旅行好きにとっては、場所を問わずに収入が確保できるというのは理想の姿ではないだろうか。 旅先で会った人は、旅行という共通の趣味が既にあるので、今まで何処に行って、何処が良かったなどの話しをよくする。 とてもノリが良い人で、色々話をして楽しい時間を過ごすことが出来た。
ブルガリアの演奏
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