イスタンブール観光 – ヨーロッパとアジアにまたがる魅惑の都市

訪問都市: イスタンブール→夜行でギョレメへ

観光: グランドバザール 、ガラタ塔、スレイマニエ・ジャーミィ

イスタンブール到着 – 中東?アジア?ヨーロッパ?見慣れぬ町並みが新鮮に映る

目が覚めると窓の外には見たことのない街並みが広がっていた。建物の色使いが独特で、全体的に茶系なのにどこか派手に感じた。 団地の様に同一のビルが立ち並び、巨大な模型を見ているような感じがした。ブルガリアの街並みにそれ程大きなギャップは感じなかったが、 トルコに到着したときは、異国だと思った。イスタンブールまではそう遠くはないだろうが、すぐに再度眠りについてしまい、次に目が覚めたのは バスターミナルに到着したときであった。

相当大きなターミナルで、訳が分からなくて戸惑った。ここからどうやって街に出ればよいのか全く分からない感じだ。 とりあえず、至急トイレに行きたいが、トルコのお金を持っていない。それにお腹が減っているし、交通費も必要なのでまずはリラを手に入れる必要がある。 正規の両替所ではなかったのでレートは悪かったが、30ユーロを54リラに替えた。 何処のターミナルにいるのかすら分からなかったので、食事をしながら地図を確認した。

アジア側とヨーロッパ側に一つずつ大きなターミナルがあるので どちらかだろう。お店の人に地図を見せ、現在地を訪ねるとアジア側だということが分かった。観光地が多いのはヨーロッパ側なのでちょっと面倒だと思った。

会計ではぼられそうになった。少ししか注文してないのに、10リラでお釣りを返そうとしない。文句を言うと3リラ返ってきたが、まだ高い気がする。 別の店員に言うと更に2リラちょっと返ってきた。トルコ初の会計にしていきなりのぼったくりだ。客引きもそれなりにいるし、しょっぱなこんなのだから うっとおしかったが、多少のウザさはあったほうが刺激的で面白いと思う。

ブルガリアで1日余分に使ってしまったので、今日の夜行でカッパドキアに向かおうと思い、チケットを手配することにした。 METRO っていうバス会社が良いと聞いていたので、オフィスにいって購入した。荷物が別室に積んであるのを見かけたので、聞いてみると 出発までの間預かってくれるようだったので預けてきた。あと、日本人にも会い、ヨーロッパ側への行き方をきくと、あっちにある地下鉄で一本だという。 さっきトルコ人から教えてもらったのは全くのでたらめで、既にヨーロッパ側にいることが分かった。何で適当なことを言ってきたのか意味不明だ。

イスタンブール到着

イスタンブール到着

イスタンブール観光 – 夜行バスまでさくっと半日観光

何処を観光するか全く考えていなかったのが、オトガルから地下鉄一本で行け、交通の便も良さそうなアクサライという所に行ってみることにした。 地下鉄は予想してたよりも綺麗で快適なものだった。乗車してすぐに、離れた所に立っている年配者に、人伝えで席を譲ろうとしている乗客がいた。 日本で滅多に見ない光景をすぐに目にし、トルコ人の思いやりに心温まるものがあった。

最初にグランドバザールに行ってみることにした。アクサライから大通り沿いに歩くだけで近くに着く。 そこまでの道を歩いているだけでも面白かった。こっち方面の国は初めてということもあり、見るものが新鮮に感じる。 アジア、中東、ヨーロッパのどれに該当するのか分からない雰囲気で、活気もあるので刺激的だ。 イスタンブールは面白いという話は良く聞くが、まだ殆ど何も見ていない状態であるが、そう言われるのが分かる気がする。

グランドバザールはかなり巨大な市場で、屋内市場は中東最大とも言われているほどだ。 一軒一軒のお店はこじんまりとしているものの、約4400軒もあるようだ。お土産を買うために来たわけではないが、様々な商品があり、 質も思っていたよりもよかったので、見ていると思わず欲しくなってしまう。 バザールを歩いているとたまに日本語での客引きにあうが、 聞いていた程ではないと思った。でも、熱気にあふれていて、歩いているだけでも面白いところだと思った。

屋内市場の周辺もお店が立ち並び、歩いているとケバブの屋台があったので、思わずたのんだ。やはりトルコといえばケバブである。 日本でもケバブは頻繁に食べ、好きな食べのもの一つなので、本場はどうなのか気になるところである。 結果、それほどおいしくはなかった。肉は美味しいのだが、ぱさぱさとした皮が占める割合が多く、皮をメインに食べているかんじがして いまいち好きになれない。アイランというヨーグルトのドリンクは美味しかった。砂糖が入っていないので食事にはよく合うと思う。

バザールはでかくて来た場所に戻れなかったので、適当に歩いていたらちょうど寄ってみたかった金角湾に出た。 今までいたところは旧市街地で、金角湾に架かるガラタ橋を渡ると新市街地へと行くことが出来る。 湾に橋、街の中に点在するモスクの景色はイメージしていた通りで、イスタンブールらしいと思った。 橋には多くの釣り人がいて、釣れているのかとバケツを覗いてみると結構大漁で、格好の釣りスポットのようだった。 ガラタ橋を渡っていると、対岸のなかにひときわ目立つ塔がすごく気になってきた。

ガラタ塔とかいうもので、展望台になっているようだ。 橋からの街並みも十分に良かったが、折角来たのだから入場してみることにした。 高さは53mと一見大したことが無さそうだが、塔自体が丘の上に建っているので、実際の高さよりも高く感じる。 360度見渡すことができ、眺めもまずまずではあったが、展望台の道幅はギリギリすれ違うことが出来るほど狭く、のんびり出来るような雰囲気ではなかった。 このエリアは坂道が非常に多く、夜行バスで体力を消耗している状態では少々しんどかったので、程なく旧市街地へと戻ることにした。

次にスレイマニエ・ジャーミィというところを訪問した。モスクの前には芝が広がっていたので、暫くそこでぼーっと過ごしてからモスクを見学しようとしていた。 すると、アザーン(お祈りの呼びかけ)が始まってしまった。お祈り中の30分だか一時間は、観光客はモスクの中に入れなくなってしまうのだ。

仕方ないのでこの間に早めの食事を済ますことにした。向かいの店で煮込み料理とピラフを食べた。 ロカンタでよくありそうな、オーソドックスなトルコ料理で、トルコ到着後初のまともな食事だ。一見質素だが、どれも単体でも十分に美味しいものであった。

スレイマニエ・ジャーミィは市内最大のイスラム寺院で、高さ53m、直径26mの大ドームがある。トルコ建築の最高傑作のひとつと言われているようだ。 モスクではドームの装飾やシャンデリアも綺麗であったが、ステンドグラスが特に印象的だった。 その後、いくらかの時間が余っていたので、オトガルに向かう前に近場のヴァレンス水道橋とかいうのも見てきた。 一泊もしないので、少々慌しいイスタンブール観光であったが、一日でも割と満喫できたかと思う。

グランドバザール

グランドバザール
4000以上が軒を連ねる超巨大マーケット

ガラタ塔

ガラタ塔 - 高さ53mの市内を一望できる展望塔
高さ53mの市内を一望できる展望

スレイマニエ・ジャーミィ

スレイマニエ・ジャーミィ - トルコ建築の最高傑作のひとつ
トルコ建築の最高傑作のひとつ

イスタンブールからカッパドキアの起点の町ギョレメへ

これから夜行のバスでカッパドキアのギョレメまで向かうわけだが、2日連続での夜行バスとなるので少々しんどいかなと思っていた。 ブルガリアからトルコまでのバスはあまり快適ではなく、トイレ休憩の他にも入出国審査でも起こされるので連続した睡眠は殆どとれていなかったので 今回のバスでは体力を回復させたいところである。

利用するバスはメトロ社のもので、トルコでは大手のバス会社だ。トルコのバスは超快適との情報はよく見かけていたが、実際のところはまあまあ快適 くらいの印象だった。というのも、トルコのバスはベンツだか三菱のプリンセスだかの場合が多く、乗り心地は良いのだが、座席がそれほどゆったりとしていないので ゆっくりと寝れるほどの快適さはないと思ったからだ。

だけど、運転手以外にサービス係の人もいて、お茶やコーヒー等のドリンクのサービスや 手を洗浄するアルコールのサービスがあったりと、サービスの点では十分に満足のいくものであった。 それに座席毎にTVが取り付けられており、バスによってはwifiも利用できるようだ。 カッパドキアまでは12時間程度のバス旅となった。

移動中

イスタンブールからカッパドキアへ移動中のバス
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