エラムとはペルシャ語で楽園を意味し、エラム庭園はシラーズにある数ある庭園の中でも最も華がある庭園のようだ。 バラが咲き誇る庭園で、どちらかというと地元民の憩いの場のような感じで、家族連れで園内の散歩を楽しむ姿が多いように思える とりわけスゴイものがあるわけではないが、喧騒から離れてのんびりするには悪くない。
続いて、アリー・エブネ・ハムゼ聖廟というところに訪れた。タマネギ型のドームが遠くからでも目を引いた。 そして廟の内部は鏡モザイク張りでキラキラ輝いていて、外観内観共に印象的なところだった。 モスクから街の中心地までさほど距離がないのでのんびり歩いて戻ることにした。 ランチは先日のレストランが美味しかったので再度行くことに。今度は店内で食べることができ、生演奏もあったりと良いランチタイムを過ごせた。
街の中心に位置する城塞なので幾度と無く外観は目にしていたが、内部の見学はまだだったので入ってみることにした。 ステンドグラスがある部屋があったが、先日見たものの方が圧倒的に綺麗だった。他に印象に残るものは無く、外から見ている方が良い気がする。城塞の周りには腰を下ろせるスペースがあり、芝生で休んでいるときに年配のイラン人が近づいてきてカップに入ったアイスの様なものと開封済みの水の入ったボトルをくれた。そして子供には目玉の少し気味の悪いブレスレットをつけてくれた。 良く分からない食べ物で、お腹も心配だったがせっかくくれたので食べながら話をすることに。しかし言葉が全く通じないし、妻の服装にダメ出しをしてきたりもして、対応に困る状態だった。変な人だったが、子供はだっこされたりして喜んでいたのでよかったのかな。
廟内はイスラム教徒のみで、異教徒は中庭までしか入れないときいていたが、実際のところガイド付きで廟内を見学することができた。建物内に入ると子供が興奮して急に走りだし、女性専用の部屋にはいってしまう始末。いきなりの失態でガイドさんごめんなさい状態だった。男女別々での見学となるようで子供は妻にまかせた。 そして廟内に入ることに。荘厳な佇まいで外観の美しさもさることながら、内装もすばらしい。 全て鏡のモザイク張りになっていて圧巻の一言だ。四方八方がきらきらと輝いていて、万華鏡の中にいるかのような眩い美しさだった。
ホテルに歩きながら戻っていると、オーブン内でくるくる回るチキン丸焼きを見かけ、美味そうだったので晩飯はそれをテイクアウトして食べた。 シラーズも一通りの観光を終え、もうまったりモードになっていた。あちこち出回っていたのでたまにはホテルでゆっくりするのも悪くない。 一応寝る前の締めというか、夜にはちょっとだけ外出して、昨日も行った直ぐ側のフレッシュジュース屋さんに足を運んだ。 普段はそうそう飲まないが、旅中は搾りたての果汁は身にしみてうまい。 明日はテヘランに戻るが、なんだかんだでここまで足を伸ばし、色々観光したもんだと思う。