訪問都市: サンクトペテルブルク
観光: ネフスキー大通り、カザン聖堂、血の上の教会、ペトロパブロフスク要塞、イサク聖堂
ネフスキー大通りを歩きながらストロガノフ宮殿を観光しに行った。警察の人を多く見かけ、警備が厳重だなと思っていた。サンクトペテルブルクは治安がそんなに良いわけではなく、いつもこんな感じなのかなくらいにしか思っていなかった。 しばらく見学して外に出てみると警察官が倍増し、交通規制がかかっていて明らかに何かが始まりそうな感じであった。 どうやらパレードが始まるようだ。 5月9日の「戦勝記念日」はロシアでもっとも重要な祝日で5月1日の「メーデー」から軍事パレードのリハーサルなど、イベントごとが多くなるようだ。 たまたま居合わせてしまったが、ついこの前サンクトペテルブルクでテロがあったばかりなので、人が大勢集まる場所は警戒した方が良い思いもある。けど、ここまで警察が多いと流石に何も出来ないだろう。それに信号すら渡れないのでここにいるしかない状況でもあった。 パレードの列はすごく長く30分以上途切れなかった。先頭はパレードっぽかったが、一般市民も多く混ざっていて、硬い雰囲気のものではなかった。後半はうちらが混ざっても大丈夫なのではないかと思ったくらいだった。
パレードでなかなか自由に歩き回れないので、カザン聖堂の広場でしばらく休んでいた。 カザン聖堂はロシア正教会の総本山だ。ネフスキー通りを通るたびに堂々たる姿が目に留まり、街のシンボル的な存在に思える。巨大な柱が半円形に並ぶ外観には圧巻だ。
正式名称はハリストス復活大聖堂だが、別名、血の上の教会とも呼ばれている。なんとも恐ろしい名前だが、この由来は、1881年に帝王であったアレクサンドル2世がテロリストに暗殺され、その地に弔意を込めて建立されたとのことだ。 玉ねぎ型の屋根とカラフルでゴテゴテした外観はなんとも印象的でとても美しい。ロシア・ナショナリズム様式だそうで、赤の広場のワシリー寺院とも似ている。 内部に入ると天井や壁一面にぎっしりと宗教画が描かれて素晴らしかった。 教会のわきに遊具がある公園があったので少し子供を遊ばせたりもした。
ペトロパブロフスク要塞はネヴァ川にある「うさぎ島」と呼ばれる中洲に造られた要塞で、サンクトペテルブルクの発祥の地と言われている。 到着した時間が遅く、開館時間の関係で中心地にある聖堂だけちらっと見学しただけだった。 ネヴァ川の遊歩道からは町並みが一望でき、城壁内よりも周辺を散歩している方が楽しめた。
ホテルの近くで何度も通りかかって気になっていたし、日本とどう違うのか試してみることにした。値段はRUB500前後と日本に比べると割高に感じるがロシアでは妥当なところだろう。 店内は程よく人が入っていて、そこそこ人気があるように思えた。 仙台のラーメン屋さんのようで、そちらは食べたことがないので比較はできないが、おそらく日本とは違う味付けだろうと感じた。味はまずまずといったところ。用意できる食材も限られているだろうし、ロシアで食べるラーメンとして考えれば十分なレベルなのかなと思う。
イサク聖堂は世界でも最大級の大きさを誇る教会で、高さが101.5m、面積は800平方mで14000人を収容できるという。チケットを買えば展望台から街並みを一望できるようだが、聖堂のみを見学することにした。48本ある巨大な円柱が印象的で一本で114トンもあるという。重厚感があり外観も素晴らしいが、内部には更に圧倒された。大きさもそうだが、それを埋め尽くす宗教画や豪華な装飾も圧巻で、何度も見入ってしまうほどだ。教会にはさほど興味を持たない方だが、ここはとても素晴らしく印象に残った。